01.自由でよかった
言葉もわからない知り合いもいない異国の街を
ひとり自由に歩いている。
カフェでコーヒーを飲んで雨上がりの公園を散歩している。
私はなんて自由なんだろう。
自由を得るために私はいろいろなものを諦め切り捨ててきた。
だから私の自由を気軽に羨ましがることはナンセンスであり、
普通のしあわせにしがみつかなければ、誰だって自由になれる。
私は今自分の意志でここにいる。
ああ自由を選んでよかった。
2023.08
02.らしくあるな
「あなたらしいね」
そう言って私を測り、レッテルを貼ってくる人たち。
そんなものはこれまで蓄積した過去のイメージでの判断でしかない。
これからも生きていくなら私らしさは進化していくし、
あなたが今の私のことを全部知っているとは限らない。
私のことを他人に決めらつけられたくはない。
初めて行く旅先や、今まで会ったことのないような人、
支えになる音楽、心にずしんとくる映画、教養をくれる本。
そんな強烈な出会いをしたとき、
私はそれらを通して自分の新たな一面を知ることになる。
そして自分が自分でなくなっていくような感覚に包まれる。
少し怖いけれど、とても刺激的で爽快だ。
他人のいう”らしさ”なんかに捉われてたまるものか。
私は他人の想定の範囲をぶち破っていく。
自分の本質はそのままに価値観をアップデートして、
過去の価値観を持つ人は差し置いて先に行こう。
2023.07
03.まだ名前のないもの
まだ名前のない儚くて不安定なもの。
もしそれに名前をつけたら、
私だけの特別を離れて一般的でありふれたものになる。
名前をつけないと不安なの?
なんでもすぐに言語化しないで。
こんなに特別なものを
既にある概念に当てはめてしまうのは勿体無い。
名前のない曖昧な状況を今は楽しんでいる。
2023.08
04.偏愛主義
好きなものは絶対に好き。
誰になんと言われても、
他人に迷惑はかけてないし止める権利はない。
平凡なしあわせに憧れたときもあったけれど、
今はそんなものより自分の好きを極めたい。
周りに変だとか気持ち悪いとか言われても、
あなたにさえ理解されなくていいし、簡単には教えてあげない。
私の好きは私だけのもの。
2023.08
05.孤独なふりをする
本当はひとりではないのに、
孤独なふりをしているあの人はずるい。
自分の中に架空の孤独をねつ造し、
それを武器に今日も誰かの心の隙間に入り込む。
私はそれを遠巻きに見ている。
2023.09
06.違和感を信じろ
生きていると違和感をおぼえることがあるが、
その予感は大体合っていることが多い。
自分の中の違和感をねじ伏せ、甘んじて許容しても、
後々おかしなことになる。
自分の中からなんとか捻出した即席の慈愛の心で
得体の知れない違和感を受け入れてしまうより、
自分の違和感を大切に信じてあげたい。
理屈ではない感覚を信じることは難しいけれど、
自分の感覚を無視してはいけなかったんだ。
2023.08
07.普通解放宣言
“普通”の呪縛から解放されたら、
“好き”に素直になることができて、
生きるのが少しだけ楽になった。
私は呪縛の根源との決別に成功したのだ。
誰かと居るために変わらなきゃいけないのなら
ひとりのほうがよっぽどいい。
孤独は私を私で居させてくれる。
私はもう私のままがいい。
2023.08
08.もっともっと
あなたも私のことを変わってるって思っていたの?
自分では普通のふりをしているつもりでも
どうせ知られてしまうのなら
もっともっと極端に
もっともっと生き急げ
残りの人生を好きなもので埋め尽くせ
2023.01
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