余韻に浸るな


余韻の反動が私を海のある街に連れ出した

全力で対峙したひとつの目標が終わって私は燃え尽きていた

次のことを考えながらも深く余韻に浸っていた


いつまでこんな状態でいるつもりだ

過去の日々は終わりがあるから最高なんだ

あの時の人も場所も必ず変わって私から離れていく


最高の過去を超える可能性があるのは未来だけだ

私にはまだまだ次の未来があるのかもしれない

そう思わないとここから先を生きてはいけない


楽しかったことや優しかった人を忘れることが苦手な私に

もう次に行こうとその小さな旅が私に教えてくれた


2024.04